日本の高配当株ETFを徹底比較!おすすめ高配当ETFは?

高配当株投資は常に人気の投資方法です。

着実に入ってくる配当金目当てで投資している人も多いでしょう。

 

「配当金生活を目指したい」

「お小遣いがもっと欲しい」

 

という方も多いはず。

 

そこで今回は日本のおすすめ高配当株ETFを紹介していきます。

多数ある日本の高配当株ETFを比較し、それぞれの特徴を解説していきますので、国内高配当ETFに興味のある方はぜひ参考にしてください。

日本の高配当株ETFを徹底比較

まずは現在東証に上場している日本の高配当株ETFを一覧にして比較していきましょう。

 

銘柄コード

ETF名称

配当利回り

投資対象

信託報酬(税込)

1399

 

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ

2.56%

2024/1/12時点

流動性がある配当利回りが比較的高い銘柄を低ボラティリティになるように組み合わせる(金融関連銘柄及びREITを除く)

0.385%

1489

NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信

3.73%

2023/12/15時点

日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い原則50銘柄

0.308%

1490

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ)

2.32%

2024/1/12時点

【1399】をより株式市場全体の動きに影響されにくくしたもの

0.495%

1494

One ETF 高配当日本株

2.86%

2024/1/12時点

TOPIX構成銘柄のうち時価総額流動性の基準を満たし、10年以上増配または配当を維持などの基準を満たした銘柄

0.308%

1499

MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信

3.23%

2024/1/12時点

野村日本株高配当70・配当総額加重型指数をロング(買建て)、TOPIX先物をショート(売建て)

0.440%

1577

NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信

3.45%

2023/12/15時点

国内全上場銘柄のうち予想配当利回りの高い原則70銘柄

0.352%

1698

上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)

3%

2024/1/12時点

時価総額と予想配当利回りに着目した100銘柄(株式90銘柄、REIT10銘柄)

0.308%

2529

NEXT FUNDS野村株主還元70連動型上場投信

3.06%

2024/1/12時点

全上場銘柄のうちの株主還元を積極的に行なっている70銘柄※金融・保険業除く

0.308%

2564

グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株ETF

3.89%

2024/1/12時点

日本の配当利回り上位25銘柄

0.429%

配当利回りは実績ベース

 

高配当に着目した国内株ETF9銘柄です。

 

国内株ETFでは現時点(2024年1月12日)で配当利回りが4%を超えているものはありません。

 

信託報酬は全て0.3%~0.4%台となっています。

 

信託報酬が最も低いのは

【1489】NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信

【1494】One ETF 高配当日本株

【1698】上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)

【2529】NEXT FUNDS野村株主還元70連動型上場投信

の4つが同率で年率0.308%(税込)となっています。

 

信託報酬が最も高いETF

【1490】上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ)

で、年率0.495%(税込)です。

 

ヘッジのために先物取引を行っているため信託報酬がほかのETFよりも高くなっていると思われます。

 

それぞれのETFは投資対象が異なりますが、高配当に着目している点はどのETFも同じです。

また、安定した運用のために流動性が確保されていることを選定条件としているETFも多く、単純に配当利回りだけで投資対象を決めているわけではありません。

 

全体として、構成銘柄の多いETFほど分散投資効果は大きくなりますが、配当利回りが低い傾向があります。

そのため

【1489】NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信

【2564】グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株ETF

の2つはそれぞれ構成銘柄数が50銘柄、25銘柄と少ないですが、配当利回りは高いです。

 

ETFによって投資対象が異なり、構成銘柄には特徴がありますので、自分が保有しているほかの銘柄を考慮して投資先を決めるという方法もあります。

 

例えば、【1698】上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)の構成銘柄にはREITが含まれています。

【1399】上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ

【2529】NEXT FUNDS野村株主還元70連動型上場投信は金融業の銘柄は投資対象外です。

 

REITも少し保有したい方や既に金融銘柄を保有しており、ポートフォリオが偏るのを避けない方はこれらのETFを選ぶのも良いでしょう。

おすすめの国内高配当株ETFランキングTOP3

日本株の高配当ETFの中から、配当利回りや信託報酬、運用実績などを総合的に評価し、ランキングにしました。

それでは、おすすめの国内高配当株ETFランキングTOP3を紹介します。

1位【1489】NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信

おすすめの国内高配当株ETFランキング第1位は【1489】NEXT FUNDS日経平均高配当株50指数連動型上場投信(以下、日経高配当50ETF)です。

 

日経高配当50ETFは日経平均株価採用銘柄225社の中から、予想配当利回りの高い50銘柄で構成されています。

 

構成銘柄の割合は、配当利回り流動性を加味して決定される点が特徴です。

2023年12月末時点の上位構成銘柄です。

 

大型の高配当株がずらっと並んでいます。

ほとんどの銘柄を知っているという人が多いのではないでしょうか。

 

評価した点は、日本の高配当ETFの中では信託報酬が低い点と、予想配当利回りの高さ、そして基準価額も順調に上昇している点です。

ごらんのように、2020年のコロナショック後から右肩上がりに基準価額が上昇しています。

 

キャピタルゲインインカムゲイン両方を狙えるETFと言えるでしょう。

2位【2564】グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株ETF

おすすめの国内高配当株ETFランキング第2位は【2564】グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株ETFです。

 

MSCIスーパーディビィデンド-日本株ETFは信託報酬が0.429%と高めながらも、配当利回りの高さを評価しました。

 

今回紹介している日本の高配当ETFでは最も高い配当利回りETFです。

 

投資対象はMSCIジャパンIMI指数の構成銘柄から選定されます。

MSCIジャパンIMI指数は、日本株式市場の市場時価総額の大部分をカバーする指数です。

 

そのうち一定の市場流動性を持ち配当の持続性があると見込まれる銘柄の中から、配当利回りの高い25銘柄で構成されています。

 

また、特定の業種に偏らないように選定されている点も特徴です。

構成銘柄上位10銘柄がこちらです。

少しマイナーな高配当銘柄も入ってきていますね。

 

【2564】グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株ETFの基準価額は2020年の設定来から堅調に推移しています。

【2564】グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株ETFキャピタルゲインインカムゲインの両方を期待できるETFとなっています。

3位【2529】NEXT FUNDS野村株主還元70連動型上場投信

おすすめの国内高配当株ETFランキング第3位は、【2529】NEXT FUNDS野村株主還元70連動型上場投信(以下、株主還元70ETF)です。

 

【2529】株主還元70ETFは配当利回りではランキング上位のETFには劣りますが、構成銘柄が70銘柄と多いため分散効果が大きいのが特徴となっています。

 

分散されているほど、個別銘柄の影響を受けにくくなるのでリスクを減らしたい投資家におすすめのETFです。

 

【2529】株主還元70ETFは日本の金融商品取引所に上場する普通株式のうち、配当・自社株買い等の株主還元を積極的に行なっている70銘柄で構成されています。

 

株主還元とは基本的に配当と自社株買いのことです。

配当だけでなく、自社株買いを含めた株主還元全体に着目している点が、【2529】株主還元70ETFの特徴と言えます。

 

また、金融業と保険業を対象外としている点も特徴です。

金融・保険銘柄は高配当銘柄も多いですが、金融危機の際に大きく下落します。

 

実際、リーマンショックの際には大打撃を受けた業種です。

ですので、金融危機のリスクを減らしたいといった方にもおすすめできます。

 

構成銘柄上位10銘柄はこちらです。

構成割合トップにほかのETFでは見なかったアドバンテストが入っており、特色が出ています。

 

一方、海運が上位に入っているのはどの高配当ETFも共通していますね。

【2529】NEXT FUNDS野村株主還元70連動型上場投信の基準価額は長期的に右肩上がりに上昇しています。

 

現在も高値圏にあり、インカムゲインを享受しつつキャピタルゲインを狙えるETFです。

高配当株ETFを選ぶポイント

ここまで、様々な日本の高配当株ETFを紹介してきました。

興味のあるETFはあったでしょうか?

 

近年、高配当株全般が堅調に推移していることもあり、高配当株投資信託や高配当株ETFの人気が高まっています。

今後新たなETFが誕生することも予想されます。

 

数あるETFの中からどのように銘柄を選べばいいのでしょうか。

ここでは、高配当株ETFを選ぶポイントを解説していきます。

信託報酬の安さ

信託報酬はETF投資信託を購入する際には必ずチェックすべきポイントです。

 

信託報酬はいわば手数料のようなもので、ファンドを保有し続けている間ずっと発生します。

 

信託報酬が1%であれば、ファンドの成績がどうであれ、100万円を投資していれば1万円のコストがかかります。

 

投資対象が同じであれば、ファンドのリターンを決定づけるのはコストの差です。

ですので、ETFの信託報酬が安いかどうかほかのETFと比較した上で投資判断をするようにしましょう。

 

ちなみに今回見てきたように、日本の高配当株ETFは信託報酬が安くても0.3%程度となっていますが、海外の高配当株ETFでは経費率が0.1%以下のものもあります。

投資対象は何か

高配当株ETF配当利回りに目が行きがちです。

つまり、配当利回りが高い=良いETFと考えがちですが、それだけで投資決定するのはやめましょう。

 

どういった銘柄を投資対象としているETFなのかきちんと確認することが重要です。

 

配当利回りがいくら高くても、成長性がなく基準価額(株価)がずっと下がっているのであれば投資に適したETFとは言えません。

 

また、分散がきちんとされているかも重要な要素です。

投資対象が長期的に成長が期待できるのか、分散が十分にされているのか確認するようにしましょう。

流動性が高いか

流動性とは簡単に言えば売買の活発さです。

 

ETFは市場で取引するため、買おうと思っても売り手がいなければ買うことはできません。

 

流動性が低い銘柄の場合、買いたい時に適正価格で買うことができない可能性があります。

また、流動性が低い場合はファンド自体に人気がないことも多く、ファンドの規模も小さい可能性が高いです。

 

ファンドの規模が小さいと安定した運用や効率的な運用ができず、信託報酬以外の余計なコストがかかったり、想定外の値動きをすることがあります。

日本の高配当ETFを買うのにおすすめの証券会社

日本の高配当ETFを買うのにおすすめの証券会社は以下のネット証券2社です。

それぞれの証券会社のおすすめポイントや特徴を紹介していきます。

楽天証券

楽天証券は口座数1,000万口座を超える大手ネット証券です。

手数料の安さ取扱い銘柄数の豊富さが魅力となっています。

 

国内株式は手数料ゼロ円で取引することができる点もおすすめポイントです。

今回紹介した国内高配当株ETFは全て取扱いしていますので、どの銘柄も手数料ゼロ円で取引できます。

 

また、米国株の取扱いもしていますので、米国高配当ETFを買うことも可能です。

SBI証券

SBI証券はグループ全体の口座数が1,100万口座を超える国内トップのネット証券です。

 

国内株式手数料は楽天証券と同じくゼロ円のコースが設定されており、コストなしで国内高配当ETFを含む国内株式を取引することができます。

 

海外株式の取扱いも豊富で、楽天証券と合わせて投資初心者から上級者まで全ての投資家におすすめできる証券会社です。

日本の高配当株ETFまとめ

昨今、高配当株ブームにより日本の高配当株ETFも注目を集めています。

 

実際に基準価額や資産規模が急激に増加しているETFも多数あり、高配当ETFを買っている投資家も多いです。

今回紹介した、日本の高配当株ETFの特徴やランキング、選ぶポイントなどが投資の参考になれば幸いです。